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新型コロナウイルス その67 インフォデミック


 2009年6月、WHOはH1N1型インフルエンザをパンデミックと宣言しました。70を超える国と米国の全50州に広がりましたが、死亡者の大半はメキシコで、2012年に、このインフルエンザが、もともとA型インフルエンザウイルスH1N1株が原因で、ブタ、トリ、ヒトのインフルエンザウイルスが遺伝的に混合したものである(マトリックスタイプ)こと、また弱毒であることがわかりました。他の季節性インフルエンザと大差のないレベルのインフルエンザであり、被害も小さいものでした。WHOはそれにも関わらずフェーズレベル6/6と警告し、パンデミック宣言(世界的大流行)を行いました。一連のWHOの誤算を重く見た欧州議会はパンデミック宣言に至った経緯の調査に乗り出しました。そして、「その原因にはWHOの意思決定に製薬会社の意向が大きく影響しており、それが今回のパンデミック宣言につながった」として、WHOの意思決定システムを問題視しています。インフルエンザワクチンは2010年〜2011年冬シーズンからこの新型インフルエンザワクチンにも対応した3価ワクチンに、2015年〜2016年冬シーズンからはA型株2価とB型株2価の4価ワクチンになっています。インフォデミックとは、大量の情報が氾濫する中で、不正確な情報や誤った情報が急速に拡散し、社会に影響を及ぼすこと。英語のインフォメーション(Information)とパンデミック(Pandemic)を組み合わせた造語でWHOが新型コロナウイルスに関するフェイクニュースの拡散を「インフォデミック」と呼んだことで広まりました。例えばイランでは高濃度アルコール摂取が新型コロナウイルスの治療に効果があるというフェイクニュースが広がり、信じて飲んだ人のうち、700人以上が死亡。インドではSNSの偽情報を信じた多くの人がウシの尿を飲み、糞の風呂に入りました。トランプ大統領は抗マラリア薬、クロロキンを自分で飲んで見せました。スペインでは陰謀論者や自由主義者、ワクチン反対論者などが「ウイルスは存在しない」「マスクは命取りになる」「我々は恐れない」などと書かれたカードを掲げてストライキに参加しました。日本でもある日突然「納豆」や「トイレットペーパー」が消えました。インターネット関連の統計を集約しているフェブサイト「DataReportal」によると、2020年4月時点の世界のSNS利用者数は38億人、2018年末の日本国内の利用者は7523万人でした。野村総研の3000人を対象にした調査では情報源は、22%がツイッターと答えています。また、興味深いことは「新型コロナウイルス感染拡大に関する情報収集手段の信頼度」を尋ねたところ、信頼度が高い順に、NHKテレビ79%、新聞78%、政府・企業・専門機関のウエブサイト74%―と続き、反対に信頼度が低いのはインスタグラムとフェイスブックがともに18%、ツイッターが22%でした。私は今回のパンデミックは「世界医師同盟」が宣言している「プランデミック」と思っています。今回のコロナ騒動のもとになった中国の科学論文を何度読み返しても、「新型」のウイルスとするのにどうしても納得がいきません。「新型コロナウイルス その46 ハーメルンの笛吹き男」に出てくるように、ペストの犠牲者の大半は子供です。歴史上パンデミックとされる感染症は他に、天然痘、麻疹、腸チフス、コレラ、インフルエンザなどがありますが、これらすべての犠牲者の大多数が子供です。今回の「新型コロナウイルス」と呼ばれる感染症による犠牲者の寿命はその国の平均寿命と変わりありません。診察に来る高齢の患者さんたちは、私の文章を読んで安心する人がほとんどです。しかし、中には頑としてテレビの言うことしか聞かない人もいます。人は感染症と戦うために生きているのではありません。政府の言うことをきちんと守って自分から幸せな日需を手放している人が大勢います。病気を治すのは信頼できる臨床医です。政府や、それを後押しするテレビの専門家ではありません。


2020.11.28. 氷川台内科クリニック 院長 櫻田 二友

 

 

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