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新型コロナウイルス その114 コロナ後 その1


 新型コロナウイルス感染症が流行り始めたのは、2019年11月、中国武漢でした。COVID‐19として全世界をパニックに陥れ、パンデミックの流行はおよそ3〜4年続きました。いまでもPCR検査をすると、週に1〜2人見つかります。一臨床医として、コロナ前とコロナ後で臨床風景がどう変わったのか、私なりに紐解いてみたいと思います。1.肺炎の増加;通常、肺炎像は肺の片側にあります。コロナ肺炎の特徴は、両側の全肺野にわたって淡い陰影(consolidation)が認められ、SpO2(動脈血酸素飽和度)がガタンと低下するのが特徴です。3人が重症化し、病院に転院になりましたが、現在完治し外来に通院しています。したがって、これまで合計1400人のコロナ患者で、当院に通院中で亡くなった人は一人もいません。病棟に患者があふれかえった映像がメディアで放送されていましたが、まるで映画の世界をみているようで、現実とは思えません。統計では約70万人が感染し、約1,2000人が亡くなったという事ですが、パンデミックというにはほど遠い内容です。ではコロナ前の肺炎はどうだったかというと、年に数人、約8割が肺炎球菌性肺炎(いわゆる市中肺炎)で、ペニシリンやニューキノロン製剤で完治していました。コロナ前もコロナ肺炎のような気質化肺炎が時々ありましたが、マクロライドやニューキノロン製剤で完治していました。コロナ後は肺炎が急増しています。年に数人いた肺炎が、現在では月に数人います。私なりに解釈すると、コロナ前はインフルエンザの流行期でさえ、マスクなどしていませんでした。私もその一人で、昔から「外から帰ったらうがいと手洗い」といわれて育ちましたが、守ったことはありません。3人の子供たちも同じで、健康でもう大人になりました。マスクは1個の穴から50個のウイルスが通り抜けるので、意味がないことはこれまで何度もお話ししました。私が診察中マスクをしているのは、テレビしか見ない患者が時々不思議そうに見るので仕方なくしています。診察しているとき以外は外しています。ヒトは口腔内、肺、腸管などに合計約2,000兆個の細菌を抱え、もともとヒトに備わっている免疫と絶妙なバランスのもとで生命を維持しています。マスクや手袋、うがい、手洗い、消毒が、このバランスを壊してしまいます。このため、肺炎が増えたのだと思います。2.帯状疱疹の増加;コロナ前は年に一人いるかいないかの割合でしたが、現在月に数人の割合で認められます。帯状疱疹は小さいころに罹った水痘帯状ヘルペスが、胸部や腹部、顔面神経に沿って存在しつづけ、睡眠不足、過労、ストレスなどがたまって、発症します。現在プロドラッグがありますので、重症化することはほとんどありませんが、問題は帯状疱疹後神経痛で、疱疹が消えた後にピリピリする痛みが、数か月、数年にわたって持続することがあります。どちらかというと、こちらのほうが厄介です。しかし星状神経節ブロック、セロトニン5‐HT受容体の選択的作動薬などで完治します。肺炎と一緒でパンデミックのストレスと感染対策をしたため免疫が低下したからだと思います。3.食道カンジダ症の増加;コロナ前は数年に1人いるかいないかの割合でしたが、現在では胃カメラをすると、2〜3割の確率で見つかります。重症化すれば、咳が止まらない、胸痛、時には逆流性食道炎、喀血などの症状がでます。もともと常在菌ですので、わずかながら誰にでも存在し、症状を出すことはありません。サラリーマンはパンデミック中に出勤できなくなり、テレワークが増えました。家のデスク上で食べたり飲んだりしながら仕事ができます。口腔内細菌は通常でも600兆個を超えます。細菌の餌を常に口の中に入れて仕事をしているようなもので、これでは免疫のバランスが壊れ、通常の何倍ものカンジダが繁殖します。対策としては、テレワーク中でも、3度の食事以外に飲食を控えることです。

 


2026.4.22. 氷川台内科クリニック 院長 櫻田 二友

 

 

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