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440Hz


 「音」とは、と聞かれると「?」と思う人が多いと思います。すなわち「波」のことで、音は空気が振動することで発生します。「Hz」は「ヘルツ」という単位で1秒間に振動する回数のことをいいます。ハエの「ブーン」という音は200Hzの音の波を発生させていますが、これは1秒間に200回羽ばたいているという事を意味します。ところで、楽器の周波数を合わせることをチューニングといいますが、この基本になる周波数が440Hzです。音階に、ド(C)・レ(D)・ミ(E)・ファ(F)・ソ(G)・ラ(A)・シ(H)・ド(C)がありますが、このラ(A)の音を440Hzにする決まりになっています。モーツアルトの時代は415〜420Hzでかなり低音だったことがわかっています。それ以降は430Hzの時代が長く続き、1939年にロンドンで行われた万国規格統一協会(ISA)の国際会議で、A=440Hzが採択されました。現在ではチューナーがあり、楽器の音はこれを使ってチューニングします。オーケストラのチューニングは、まずオーボエ奏者がチューナーを使って440Hzの音を出します。その後、コンサートマスターのバイオリニストが立って、その音を弦楽器から順に伝えていきます。マーラーの交響曲第一番「巨人」などは1時間以上にわたる大曲なので、弦が伸びてしまいます。そのため、曲の終わりに440Hzになるように、最初は442Hzで調弦します。


2023.11.19 氷川台内科クリニック 院長 櫻田 二友
東京保険医新聞 令和6年 「新年号」から

 

 

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