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脱炭素狂騒曲 その53 核のゴミ
原発から出る高レベル放射性廃棄物(格のゴミ)の最終処分場の選定をめぐり、経済産業省は近く、選定手続きの第1段階にあたる文献調査を茨木県常陸大宮市に申し入れる方向で最終調整に入りました(8月31日)。文献調査は2年ほどかかり、その自治体には最大で20億円の交付金が出ます。常陸大宮市の税収は年間50憶円なので、市にとってはとてもおいしいお話です。その後、実際に地面を掘削する概要調査(約4年)、地下に施設を作って調べる精密調査(約14年)へと進みます。その間、雇用も増え、市の財政は潤うでしょう。「格のゴミ」の本体は原子力発電所で使い終わった燃料(使用済み核燃料)を再処理した後に残る、きわめて放射能レベルの高い廃液をガラスと混ぜて冷やし固めた、「ガラス固化体」と呼ばれるものです。正確には「高レベル放射性廃棄物」に分類されます。核のゴミの地層処分は、世界各国で、地下300メートルより深い安定した地層に埋設する「地層処分」の方針がとられています。放射線量が十分に減るまでに約10万年以上かかり、人間が近づくと短時間で生命に関わる極めて高い放射能を放ちます。結論から言うと、どこに埋設したところで、10万年以上かかるため、実際、埋設する場所など、どこでもいいことです。10万年の間に、東日本大震災級の地震が、1000回以上はやってくるため、どこに埋設しようが、施設は破壊され、日本人のだれもが被爆します。原子力発電所の運転期間は40〜60年です。この期間のために、10万年のリスクを負うのですから、ヒトはなんとおろかな動物かと思います。まあ、10万年もあれば、また何か新しい処理法を発見する可能性がないわけではありません。文明は壊れるまで、あともどりはできません。常に進化し続け、知りえた知識を眠らせることはできないようになっています・。今まで何度も言っているように、再生可能エネルギーなどというエネルギーは存在しません。天然資源を使うのが一番安上がりで、効率がいいのですが、それではお役人の懐にお金が入ってきません。企業も経済界もそれに便乗しているだけです。一番心配なのは、再生可能エネルギーと称して、学校の授業で子供たちに、その大切さを教えていることです。大切どころか地球にとってはとても危険な行為です。地球のエントロピーは一定で、原発も風力も太陽光もただ、エネルギーの形がかわっただけで、そのためには何倍もの天然影源が必要です。例えば電気自動車を一台作るのに、ガソリン車3台分の費用がかかります。水素自動車1台をつくるのにガソリン車10台分の費用がかかります。太陽光を作り、20年後に撤去するのに、天然資源をその3〜4倍使います。レジ袋は石油を燃やした残りカスでできています。したがって、費用は全く掛かりません。こういう効率のいいシステムを捨てて、わざわざ形をかえた費用の掛かるエネルギーを使うのは、それで雇用が生まれ、税収が増え、お役人の懐が豊かになるだけです。これにはマスコミも便乗し、あたかも再生可能エネルギーが地球を救う、などという印象を与えています。実質経済成長率が年平均10%前後に達し、経済規模が急速かつ持続的に拡大した1965年から1973年頃までの期間、急激な工業化の代償として、水俣病や四日市ぜんそくなどの深刻な公害が発生しました。火力発電所から黙々と出る様子が、いつもテレビで放送されていました。これは、どこの先進国も通ってきた道です。現在、火力発電所の煙突から出る煙は、実は煙ではなくて、燃焼で発生した水蒸気です。
脱硫・脱硝・集じん装置のおかげで、二酸化炭素(CO2)や窒素酸化物(NOx)は出ません。そのためスカイツリーから富士山がみえます。このことを学校で教えるべきです。常陸大宮市は大いに申し出をうけるべきで、受けたところで何の問題もありません。もともといい加減な施策で、地域の問題ではないからです。
2026.9.8. 氷川台内科クリニック 院長 櫻田 二友
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